日本話し方センター社長・横田章剛のブログ

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2024年3月25日あなたの話が深く理解されるための秘訣とは?


★講義をわかりやすくする例話


日本話し方センターの話し方教室では、人前であがらずに話せるようになるために、そして、相手に納得してもらえる話ができるようなるために、講義と実習で話すスキルを身につけていただいています。

話し方はスキルです。

話し方教室の目標は、話し方の改善方法が『わかる』ではなく、話し方が改善『できる』です。

『できる』は、改善方法が『わかる』ことが大前提です。

『わかる』段階でつまづいていては、『できる』に到達できません。

従って、私たちの話し方教室の講義は、高校生でも理解できる、分かりやすいものになっています。

 

ところで、その講義を分かりやすいものにしている要素として、数多くの『例話』を入れて解説していることがあげられます。

人によって理解の仕方は様々ですので、話し方に関する知識を単に「こういうことが大事です」「こうすればいいですよ」と伝えただけでは、ピンとこない人もいるかも知れません。

『わかる』段階で戸惑う人がいないよう、私たちの話し方教室の講師は、できるだけ講義で例話を交えて解説しています。

以下に、その例をご紹介します。


★例話1


ベーシックコースの1回目では『あいさつを励行しよう』という講義をしています。

周りの人とよい人間関係を築くと、話を聞いてもらいやすくなります。

そのためには、日頃から明るく大きな声であいさつすることがとても効果的だ、ということを解説しています。

しかし、このような無味乾燥な解説だけでは、聞いている人は「ふーん」と思うだけでピンとこないし「よし、今までと少し違うあいさつをしてみよう!」とも思わないでしょう。

そこで、講師は次のような例話を話します。

  • 朝起きて奥様にあいさつするようにしたら、奥様からもあいさつするようになり、その後の会話が弾んで家族の仲が一層よくなった

  • 社長が会社で自分から社員にあいさつするようにしたら、社員同士もあいさつするようになって会話が増え、やがて社員同士が協力し合うようになって業績が伸びた


これらは何れも過去の受講生が語った実話をもとにしています。

ここでは簡単にどういう話か示しただけですが、実際はストーリー仕立てで、情景が目に浮かぶように話をしています。

こうした話をすることで聞いている人は共感を覚え、あいさつの効果が実感できて「自分もやってみよう!」と思ってもらえるのです。


★例話2


6回目の講義では、『明るいものの考え方をしよう』という講義があります。

話にはその人の考え方や価値観がストレートに出てしまうので、少しでも人が元気になるようなポジティブな考え方を身につけようという講義です。

この中の例話の一つをご紹介します。

 

パナソニック創業者の松下幸之助が、会社創業時に電球を作る事業をしていた頃の話です。

仕上げの段階で電球を布で磨くという単純な作業がありました。

幸之助がある日、工員が作業している様子を見ると、いかにもつまらなさそうに電球を磨いています。

それを見た幸之助はこう言ったそうです。

「君、ええ仕事しとるな~。子供らは夜になると暗くなるから勉強したくてもできん。せやけど、君が磨いた電球があれば夜も勉強ができる。本が読める。そうやって勉強した子供らが日本の未来を作るんや。君は今、日本の未来を作る仕事をしてるんやで。ほんま、ええ仕事してるな~」

この工員はそれ以来、自分の仕事に自信と誇りを持ち、やりがいを感じるようになったそうです。

つまらない仕事とネガティブにとらえるよりも未来を作る仕事とポジティブにとらえるとモチベーションが格段に違ってきたのです。

 

講義では、

  • 物事をポジティブに見るか、ネガティブに見るかで、とらえ方がまるで違ったものになります

  • そのとらえ方があなたの話にそのまま現れてしまいます


と解説していますが、これだけでは聞いている人は納得できないでしょう。

上の松下幸之助の例を話すことで、物事のポジティブなとらえ方を理解してもらえるのです。


★例話で理解を深める


人は聞いた話が頭の中でイメージできて、初めてその話が理解できます。

単に物事を説明しただけではイメージが描けず聞き手は共感できません。

その点、例話を交えてストーリー仕立てで話をすると、聞き手の頭の中に情景が浮かんで理解しやすくなります。

また、自分事として捉えることもできるようになります。

なので、こうした例話を普段から集めておいて話をする際に活用すると、あなたが言いたいことの本質がきちんと伝わり聞き手の記憶にも残るものとなります。

普段、私たちは様々な情報に接していますが、自分からわざわざ取りに行かないと触れることのできない情報もたくさんあります。

上のような話に使える例話は、自分から取りに行かないとなかなか得られないものです。

あなたの話に説得力を持たせるために、ぜひ積極的に例話を活用してください。

そしてそのために日頃から話のネタを集めておくようにしてください。

 

★相手に伝わる話し方を学びましょう!


日本話し方センターのベーシックコース2日間集中コースでは、講師がふんだんに例話を使いながら、話し方上達の秘訣や人間関係をよくするポイントをお伝えしています。

この話し方を聞くだけでも、伝わる話し方のヒントにしていただけると自負しています。

ぜひ一度無料体験教室で、実際にお確かめください。

そして、ぜひ日本話し方センターの話し方教室をご受講ください!
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